いしずえ

第三 世界現存五大文化思想欧米遊説:思想戦国時代(一 世界遊説壮行会:ニューヨーク・ワシントンでの活動)

 5月中に、出発の予定であったが、6月6日羽田出発、途中ハワイに立寄り、針谷総領事を訪問、羽田に於けるハガティ事件などあって、日系人の希望要請に応え、東本願寺で講演会を催したところ超満員であった。中に米軍将校の姿もあったが、あれは颱風のようなもので大風一過すぐおさまるものであるとその理由を説明し、彼等の深刻な苦悩を解消に4~5日滞在し、サンフランシスコ市を経てニューヨークに着いたのは6月下旬であった。

 ニューヨーク空港に東本願寺の関法善師(永鳥大助の叔父)が迎えにこられていた。本願寺のアカデミー4階に宿泊することになり、1週間滞在し関先生に案内されてワシントンの知人(日本料理店経営者)の世話で近くのロンドン・ホール・ホテルに暫く滞在することになった。翌日関先生に大使館に案内され朝海大使を訪ね訪米の趣旨目的を語り、上院下院議員との連絡方を依頼した。大使は快く引受けてくれた。その他反共闘争ストライキ関係各社三井・三菱・住友に生存法則論頒布とパンフレット各種の翻訳、通訳等の協力を頼み協力を得た。

 日中は殆んど毎日、上院又は下院の議員を訪問し、現存世界五大文化と国教と政党政治に関する会談をし、又軍事委員会と外交委員会の若手委員等とは肝胆相照す仲とまでなった。

 上院下院の事務員は日を重ね顔を会せるので、何州出身議員かと訪ねられる程親しんだ。

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  1. 2012/08/01(水) 14:23:11|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第三 世界現存五大文化思想欧米遊説:思想戦国時代(一 世界遊説壮行会:ニューヨーク・ワシントンでの活動)【続】

 自由国家群の世界政策、他17件には立候補中のジョン・ケネディ大統領候補もジョンソン氏も賛同を示し、ジョンソン氏は、この案は我が民主党ばかりでなく、アメリカにとって重要案であると認め秘書ベール・ギボン氏を共和党にまで案内させた。名刺交換し会談を重ねた両院議員80余名に達し、後数回の渡米の際尽力してくれたのは牛場信彦大使であり、彼の最も信頼厚かった現国連大使佐藤行雄書記官(参事官)は何時も積極的に先導協力してくれた。アメリカではアジア政策について民主、共和両党に献策を行ない、3つの意見をケネディ政策に採らしめた。

 日曜日は朝A教会、午後B教会、夜C教会、数多い教会を毎週教会ごとABCと礼拝参列し、キリスト教会の運営を研究した。流石に世界最大絶対多数全人類の半数を信者にしたキリスト教である。運営の仕方が最も進歩的である。欧米の文化はキリスト教に支えられていると考えさせられた。特にアメリカは世界各国から寄り集って来た民衆であるから教会が一種の家族集団である。キリスト教の強さと発展はここにあると感じた。

 1.バイブル 新約聖書と旧約聖書

 2.日曜日 教会礼拝、一日中朝昼晩にミサが行われ信者は1回ミサに参列。神父牧師の教訓、信者相互の助け合い、相談、寄附、貯蓄組織、国際組織の拡大。

 1960年10月17日午前10時全国産業協会と交渉後21時出発、バッファローのナイヤガラの滝を見物してそのままシカゴに入る。このスケジュールは大変な強行軍である。20余時間バスで走ることが3日間全米反共共闘会議に出席し、第1日目の夜7時から8時まで「自由国家群のアジア政策」について講演し、終って再び遊説に帰る。

 12月(1960年)大学で私はソロキン教授と会った。少し離れた小高い丘の上の自宅で、約6時間も人類の将来について語り合った。特に印象強く感じたことはイギリスのアーノルド・トインビー博士とバートランド・ラッセル卿、フランスでは実存哲学者マルセル博士と会うことを強く要請されたことであった。またソロキン教授は、セント(聖)サイエンス(科学)セイジ(哲賢)の3Sを強調され、その実現は各国政府政治家及び国際連合各国代表では利害を中心にするから埒があかない。世界のシンクタンクともいうべき各国の専門学者を集め組織し、現実におこりつつある問題を決議し、各国代表が自国に持ち帰り政府に働きかけてその実現に当る方法の機関を新設すべきである。我々はもう老いている。幸い貴方は若い、世界各国の識者に呼びかけて国際的期間をつくりあげて貰い度い。アメリカを代表する人物は私の責任で選出する、と若い私に期待をかけた。

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  1. 2012/08/02(木) 13:58:06|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第三 世界現存五大文化思想欧米遊説:思想戦国時代(二 アメリカ各州キリスト教会講演)

 「世界現存五大文化思想宗教」の看板を立て、パンフレットを配り2ヵ月間講演して廻った。各州各部市の世話人は東本願寺法師関法善夫妻を初め一世二世の日本人であった。

 佐々木武行(山本貞江)籾井一劍

 羅府新聞社

 行先 : 連絡者
 シカゴ : 杉本幸八郎様
 デンバー : 早野栄蔵様
 ソートレーキ : 葛西孝雄様
 ラスベガス : 那須音平様
 ワパト : 館岡久様
 ロスアンゼルス : 栗原進様
 シャトル : 伊達昇様
 グレンデル : 岡林恒則様
 ポーランド : 登森杢雄様
 エルパソ : 古河内貞一様
 サクラメント : 板野雅夫様
 ウエブスター : 西原清顕様
 サンフランシスコ : 清水巌様
 モビール : 澤田幸作様
 マウンテンビュー : 森田卓立様
 ニューヨーク : 仏教会
 サンノゼ : 小倉耕平様
 シーブルック : 中島様
 サリナス : 山口仲八様
 ボストン : ハーバート大学ビトリムソロキン
 カンサスシティ : ミスタートム・ソウヤー

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  1. 2012/08/03(金) 20:09:30|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第三 世界現存五大文化思想欧米遊説:思想戦国時代(三 五大文化講演の内容)

 人類は有史以来6千年の間に26種の文化を創った。そのうち現存するものは次の5つである。第1はギリシャ、ローマにおこりヨーロッパに育ったヒューマニズム、第2は西アジアにおこり、ヨーロッパに開花したキリスト教、同じく西アジアにおこり西アジア、中央アジア、アフリカに発展したマホメット教、第3は印度におこり、東アジア東南アジアに発展した仏教、第4は中国におこり中国、朝鮮、日本に発展した儒教道教、第5は日本におこり、日本で発展した神道である。

   西洋 ― ヒューマニズム ― 知・欲 ― 考える ― 人の道

   西アジア ― キリスト教 ― 罪・愛 ― つくる ― 救の道

   中央アジア ― マホメット教 ― 神意・感激 ― 従う ― 救の道

   印度 ― 仏教 ― 空・寂 ― 悟る ― 解脱の道

   中国 ― 儒教 ― 仁・義 ― 教える ― 天の道
 
   日本 ― 神道 ― 中心・産霊 ― 生み ― 神の道 ― 和合

西洋(真)自我・知識・活欲-陽・プラス-分析-遊牧民-自然征服-個人主義

東洋(善)没我・信仰・禁欲-陰・マイナス-総合-農耕民-自然随順-家族主義

日本(美)自分・新知・節度-中心・調和

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  1. 2012/08/04(土) 09:23:36|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第三 世界現存五大文化思想欧米遊説:思想戦国時代(ヒューマニズム)

 ヒューマニズムとはギリシャに発した西洋文化思想全体をいうのであって、古代ギリシャ・ローマ時代と、中性期、近代との3つに区別される。ヒューマニズムの本質は閑暇(スコレー)、観照(テオレイン)、認識(グノーシス)、活欲(エロース)の4つで、特色は「我と知と欲」である。そしてその本来的な性格は表に示してある通り「考える」という事である。知と欲は2つのキリスト教でいういわば禁断の実であって、罪の根源とされているものである。その意味ではキリスト教を初め禁欲を称えるすべての宗教と対照をなしているといえる。知と欲が人間生活にとってどんなに大きい役割を果しているか、この問題が非常に大切であると同時に、それを運んで行く動力としての「考える」という事が見遁す事のできない重大な問題である。

 人間は考えることによって初めて人間たりうる。考える働きを捨象したら、人間は動物と何ら変るところないであろう。考えるという事は人間の主体性を示す唯一の働きである。考えるという事は具体的に何かを考えるという事であって、つまり具体的にはまず何よりも自分自身を考えるという事である。そしてこの考えるという働きを単に自己の問題ばかりに止めておかず、社会問題や公共体の問題に高めて行かなければ人間の生活にならない。人間生活というのは、いわゆる社会生活を意味するのである。この社会生活の根源をなすものは何であるか、どこから発したものであるか、それは家族即ち親子兄弟姉妹である。人間は社会的動物であるというよりも、もっと具体的に、親によって子として生れたという根源的事実の方が遥かに意義深いものがある。自己自身を考える立場から、社会公共体的立場を考えるというよりも、子たる自分が親を考えるという事の方がどんなに人間的であり、自然的である事か知れない。ところが、この子として親を考えるという自覚が西洋思想の中には見出されない。西洋に於いては、如何にその思索が深まっても、人間存在の根本が親の子として摑まれない。ここに西洋思惟(考える)の限界があるのである。

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  1. 2012/08/05(日) 22:30:51|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第三 世界現存五大文化思想欧米遊説:思想戦国時代(ヒューマニズム)【続】

 西洋人は考えるところから発し、考えるという意識に頼り過ぎて、生命の働きや自然性の働きを見失って来た。彼らは超意識圏というものを知らない。彼らの知っているものは意識以後の世界である。意識する以前の生命の働きや、自然の働きを、意識的に征服の名で無視する。しかし、いかなる聖人、英雄、大哲人でも、親なしに生れたものはない。また意識して生まれた人もいない。意識とか考えとかは生命あってのものであって、生命のないところに存在するものではない。この最も平凡な事実が無視されているのである。これがどんなに大きな結果をつくるかは、よい意味でも悪い意味でも古代ギリシャ・ローマ以来彼らの運命を決定して来た事実によって知ることができる。

 生命の働きは意識以前の、意識の前提であり、意識を生ずる根源である。生命あっての意識であって、いかなる能動的意識であっても受動性の生命の働きなしには成り立つものではない。人間の生は、生命の働きに則するか否かに決まる問題であって、いかなる意識と雖も、生命作用の埒内において把握されるものであって、生命の働きを無視する原子爆弾は、それ自体が生命の脅威となっている。偉大なる意識の所産である原子力がどうして人間生活を不安に戦かしめているかというと、意識が生命に反して独走しているからである。

 意識の可能性は生命の働きに即応する時のみ成立する。意識の限界、意識の価値、意識の能は、人間を特殊な文化文明の創造者にし、所有者にしてくれた。しかし、過剰意識は人間の生を困難にし脅かしている。人間の没落と破滅をそこに見る事ができる。彼らが「我・知・欲」に誇り、榮え、而して、滅びつつあるのは生命の厳存を屢々無視し「禁断の実」にして来たからである。生命に反する我と知と欲は、西洋文化の華と咲き実となって結び、種を全世界にばら蒔いたが、やがて生命を忘れ、自惚れと我執と貪欲とが、征服、服従、屈服を要求するに至って、自縄自縛の原水爆を抱いて、精神異常者となり、犯罪者となり、性を乱し、疾病に悩み破滅に向うこととなった。

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  1. 2012/08/06(月) 09:47:18|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第三 世界現存五大文化思想欧米遊説:思想戦国時代(ヒューマニズム)【続】

 ヒューマニズムは、人間生活の基礎土台となるべき生命―生自体―生の原理を持たないために常に対立、分裂、分離、相剋、栄古盛衰の中に動揺を続けるのである。彼らは自己表現、自己実現(エロース)に捉われて、他者実現(アガッペー)、キリスト教の愛、仏教の慈悲、マホメット教の神従を見損うが故に、真の自覚(生命)に立到らないのである。真の自覚としての生命の把握に至らない思考と意識は、戦争と革命と生存競争・弱肉強食・適者存在を最後の審判者とするに至る。彼は意識のほかに生命のあることを意識しない、また力以外に生命の作用あることを知らない。ここに生のために発明され、発見された原子力を殺戮に使う理由があるのである。これがヒューマニズムの致命的打撃であり欠陥であるといわねばならない。

 人間尊重、人権主義、自由主義、民主主義、合理主義から成る近代西洋文化思想は、ルネッサンスの「自我と個性」が人類全体に波及するにつれて暗礁に乗り上げ、身動き出来ぬ行詰りを生ずるに至った。それは産業革命によって自由と競争を基礎土台とする資本主義と平等と統制を絶対的基盤とする共産主義が、中心を否定して一方に傾き他方の機能を無視したからである。

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  1. 2012/08/07(火) 09:39:19|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第三 世界現存五大文化思想欧米遊説:思想戦国時代(近代ヒューマニズム西洋思想文化の批判)

 近代史はルネッサンスに始まる。ルネッサンスは古代ギリシャ哲学と中世キリスト教の流れとローマ大帝国の法律制度社会組織の3つから成り立っている。ルネッサンスは中性的宗教支配からの解放であり、人間性の復活人間性の発見である。これは当然ギリシャ時代の神々の復活となって現れた。ギリシャ時代の神々は人格神であっていわば「個性と自我」を現したものである。近世に於いて神座を占めたのは全人類を自我と個性万能者たらしめようとしたため、人間を自己本位自己中心にし、動物本能の虜にした。そのため近代西洋文化思想は、中世時代の反動として批判、反抗、解放、自由の原理に堕し、権威、調和、共同協力の価値と原理を放棄し見失ってしまった。

 近代史はルネッサンスに始り宗教改革、イギリス産業革命、アメリカ独立革命、フランス革命、日本(明治維新)、ロシア革命、中国革命、イタリヤ革命、ドイツ革命、中共革命に進んで来た。かくしてこの国家形態は3度変っている。第1が専制君主国家、第2が立憲国家、第3が大衆国家の3つである。

 専制国家 ― とは、国家の統治権が法や制度にあるのではなく、人即ち帝王や皇帝による国家をいうのである。その帝王が名君であればよいが、暗愚である場合は、人民が大変な迷惑を受けることになる。そのため内面的欠陥を防露して革命がおこり(クロムウェル)法の時代、いわゆる立憲国家に移った。

 立憲国家 ― とは、国家統治の基礎を憲法におき、統治権行使の方法を制限すると共に、その作用を三権「司法、立法、行政」に分ち各々独立して行う国家形態をいうのである。人の時代から法の時代になり、すべて法中心に統治して行く制度であるが、これもやがて前者の専制国家の場合と同じく内面的欠陥を生じ、妥協と均衡を生命とする二元的勢力が、一元化の傾向を辿るに従って大衆民主制の形をとるに至り大衆国家に移った。

 大衆国家 ― とは、大衆が統治権を行使する国家のことで、いわゆる民主主義国家をいうのである。資本主義の進展に伴って機械文明、独占化、競争の激化、科学技術の高度化、人間の機械化、階級対立の激化、大衆の政治参加及び新聞、雑誌、ラジオ、テレビ、映画等の普及が大衆時代を形成し、立憲国家成立の前提条件である妥協と均衡の二元勢力を否定して、バラバラに分離せられた個々人の大衆に、一定方向を与えるための大新聞、ラジオ、テレビ、専門技術、職能、官僚等によって動かされて行く新国家形態をいうのである。主権在民思想は統治と自治を混乱させることになる。

 この大衆国家という民主主義国家はどうなるか、どこへ行くか、どの方向に進んで行くかについて究明してみよう。

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  1. 2012/08/08(水) 10:35:34|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第三 世界現存五大文化思想欧米遊説:思想戦国時代(近代ヒューマニズム西洋思想文化の批判)【続】

 近代西洋思想は歴史伝統と結ばれた永遠の生命を中断し、人間及び自己を動物の域に転落させて自己否定と人間性を破壊せしめた。我々は人倫を見失った瀕死の人間を見出すことになった。人間性を見失った人間は「利と欲と我」に捉われ人間性の否定と自己抽象との2つの形になって現れ、人間性の否定は個人主義となり自己抽象は階級闘争主義となって人間性を破壊するに至る。更に近代文明は機械をもって有機体を退け、生命作用の精神を破壊した。蒸気生産は人間の120倍の生産力を発動し、原子生産力(電気生産力)はその25倍人力の3000倍を生産する。機会と唯物主義、実証主義、そして多数決的合理主義が人間を支配し、人間性破壊を通じて人間崩壊せざるを得ない。それは機械生産力が人間の労働力を短縮し、而も連休につぐ連休、小人閑居して不善なす。快楽享楽ここに3S政策が成立することになる。

 そこには精神的枯渇と荒廃、そして対立闘争があるだけである。近代西洋思想は精神的人間を拒否し、倫理道徳を捨て無拘束、腐敗、堕落、頽廃、利害打算の最中に無防備のまま立ちつづけ、只管快楽享楽を求め3S政策を神座に祭り人々に仰がれている。文武両道の武を捨て芸能人とスポーツマンのみ拝まれている。物質文明は工業化社会と商業化生活を営み「利と欲と我」から成る3S政策(スポーツ、スクリーン、セックス)快楽享楽に陥入って人間性を消耗するだけである。主権在民思想は統治を無視するに至る。

 20世紀後半の現代において人類は今国際的共同社会を現実的に達成する可能性を見出したのである。それは科学機械技術である。しかし自然科学がつくったこの新しい文明の利器が決して理想の世界ではなかった事がはっきりして来た。むしろ人類史上未曾有の怖るべき規模の害悪をつくるものであることを知った。それは指導者なき民主専制主義のことである。一元性の専制君主主義から二元性の立憲政党主義へ、多元多党制の大衆民主主義、更に一歩進んで民主専制の国家の混乱暴動国家のことである。

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  1. 2012/08/09(木) 10:19:06|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第三 世界現存五大文化思想欧米遊説:思想戦国時代(キリスト教)

 仏教の人間像は「悟り・解脱」であるに対し、キリスト教は神の意志に帰し、神の意思によって決定する「救済と創造」に定めている。仏教はあくまでも、個人の解脱、自己の悟りを究極目的とするに対して、後者は神の救いを信じ、神の援けを確信し、神に縋り、神に求め、神に祈るのである。仏教は解脱悟りを最高至上のものとするに比し、キリスト教は救済と創造を至高至尊としている。神が森羅万象を創造した主であり、万物は神の被造物である。神は天地をつくり、日月星辰をつくり、水火風雨をつくり、春夏秋冬をつくり、昼夜をつくり、動物植物をつくり、最後に神に似せて人間をつくったという。これは造る神と、被造の万象ということになる。これは極めて重大な思想である。

 造るということは、造る者と造られる物との間には、主体的にも客観的にも絶対的な質的差があるということである。造る者は造られた物との間に位層を異にする超越的権威がある。造られた者には造る働きは内在しない。造る者は生命主体であるが、造られるものは物質客体である。人間に造られた機械、住宅が機械をつくり家を造ることはない。造る主体と造られる客体とは取りも直さず生命の断絶を意味する。生命は造られたものでなく生まれたものである。生む者も生まれた者も共に主体と主体である。この生命主体の実存を見落したキリスト教は神を絶対者と規定し、つくる者であると仰ぎ、神と人、人と物との関係に捉えた。神が絶対者であるということは、神と人とは永遠に一体化することのない関係であるということを物語ると共に、人間は神に対して全く無力であるということを意味する。そしてこの神と人との関係はそのまま人と人との関係になり、支配者と被支配者、専制者と奴隷の関係になる。また国と国、自と他の関係になると、常に自国や自己が神の立場に立ち、他国と他人は隷属すべき立場に立たされ、徹底した選民思想と差別観が権威の名に於て求められ強いられることになる。キリスト教に偽善者が多いのはこのためである。この自己過信の偽善的態度が、異国や異教徒をして絶対に心服させないのである。キリスト教徒が自己を救済者であり、創造者であると錯覚するのは、彼等の信仰する神がそうした意識と性格をもっているからである。

 人間は生まれたものとして、生むことによって永遠の生命を存続するものである。生む親も、生まれた子も共に生命をもつ主体である。生まれた子はやがて親となって子を生む、永遠の生命存続である。神によって生みおとされた人間が、やがて神になるのでなければ、真の救済でも完成でもない。神が人間を造ったものであって生んだものでないとすれば、それは神と人は生命的に断絶であると共に、永遠に人は神たり得ないことになる。キリスト教の救済は完成ではなく隷従であり、創造は成就でなく支配征服である。その意味に於いて生命の把握に誤ったといわねばならない。救済の還相はあるが、修行鍛錬による独往の往相がない。この点全く仏教と対蹠的である。一方は往相の解脱悟りであり、一方は還相の救済創造である。

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  1. 2012/08/10(金) 10:30:38|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第三 世界現存五大文化思想欧米遊説:思想戦国時代(キリスト教)【続】

 キリスト教のこうした思想を造ったのは神ではなくユダヤ人である。ユダヤ人自身が歩んだ千年の久しきに亘るエジプト、バビロン、アッシリア、ローマなどの異邦人による圧制と奴隷生活の苦闘が生んだのである。ユダヤ人は奴隷という歪んだ不自然な生活にあったし、奴隷所有者たちは専制的支配者であるという身勝手な立場に立っていた。この非人間的不自然な環境や不合理の生活がキリスト教、ユダヤ教をつくったのである。あの強烈な神エホバや激烈火のような信仰や、そして選民思想や反抗・闘争・憎悪・復讐・妬み・呪いに満ちた精神はすべて、支配者に対する反抗であり、闘争を意味するものである。彼等ユダヤ人は千年に亘る奴隷生活から、祖国を失った亡国民として、世界各地に四散し、流浪の旅を続ける民となった。が而し、彼等は如何なる迫害の中にあっても民族精神と信仰を失わず護り通して来た。地球上この民族ぐらい他民族に苛め抜かれたものはない。彼等は虐げられれば虐げられる程、神に祈り神に誓い神に縋りつつ、集団精神の強化と団結を図った。彼等の反骨は骨の髄にまで浸込み、その反抗心を選民精神に変え、逆に救済者、創造者にまで高めたユダヤ人の激烈な信仰心と奴隷生活千年の体験は、何ものをも征服せずにはおかぬものにした。被征服者を転じて征服者にし、まだ奴隷民、亡国民を人類世界の救世主にし創造者にした。彼等は全ての民を信仰者につくり変え、世界至る処に存在する被抑圧民を奴隷階級に編成し、その解放と救済に当って来た。彼等ユダヤ人は彼等と同一の境遇にある被圧迫民や被支配大衆を世界各国に捉え、迫害・貧窮・虐待に苦悩している人々の心を摑み悉く信仰者にした。西アジアに発生したキリスト教がヨーロッパに深く根をおろすに至った理由は、そこに彼等と同じ境遇と苦悩に沈んだ多くの奴隷的被抑圧民が救済と解放を求めていたからである。また後世この思想宗教から生れ出た共産主義もその対象は経済であるが、その精神は奴隷解放であり、奴隷の救済であることに変りはない。奴隷民なるが故に奴隷解放に切実であり、被圧迫民の根絶に一切を捧げ、自ら進んでその救世主となり創造的選民となって闘ったのである。


 キリスト教に旧約聖書と新約聖書がある。

 旧約聖書(ユダヤ教)はモーゼ中心
  そのあと利米記、民数略、士師記、路得記、撤母耳前書、
  列王記上下、以士喇書、尼希米亜記、以上帖書

 新約聖書はイエス中心
  1.キリストの自己発見
  2.人はパンのみで生きられるものでない
    神の言葉によって生きるものである
  3.山上の垂訓
  4.善行は人前でするな
  5.裁くなかれ
  6.救世済人
  7.神の愛、神の心を行う者が親兄弟姉妹である
  8.最後の審判と予言

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  1. 2012/08/11(土) 10:26:00|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第三 世界現存五大文化思想欧米遊説:思想戦国時代(キリスト教批判)

 仏教の教理は「悟り・解脱」であるに対し、キリスト教の教理は「造る・救済」である。前者の仏教は「子の道」を明らかにしたもので、親の責任、親の力、親の権威を説いたものである。仏教には子の道としての往相がない。この生命的むすびの働きを持たない思索が、何れほど深まっても、永遠の生命を掴むことは出来ない。ここに両者とも生命の働きを無視して理性・思索・思惟万能主義に陥り、自己中心、自己本位に傾き、生命を殺し、生命を見失って行詰ったのである。仏教は何処まで行っても個人の悟り、自己の解脱であって、全体のものではない。従って自ら悟り得る力のない者や、解脱できぬ大衆は、所謂救われざる大衆として取り残されることになる。このため仏教を信仰して興隆繁栄した民族は地球上に一つもない。一方またキリスト教は神の救いの創造に依存して、自ら自己を養い修めようとする往相の努力をしないため、4度も他国に支配征服されることになり、千年の久しき間奴隷生活を強いられた上に亡国することになったのである。この一方的他力本願の救済主義と隷属思想は、これが人と人との関係及び国と国との関係になると、自分が神の立場に立ち他人を隷属すべき立場に立て、而も徹底した選民主義思想と差別観念をもってこれを支配するに至るのである。この自己過信と軽蔑観念が異教徒や多民族をして絶対に心服させないものをつくり上げることになったのである。キリスト教国家が知らず識らずの間に、自分を救済者にし他人を被救済者にしてしまうため、争いが絶えないのである。キリスト信者にして闘争的でないものはなく、キリスト教国であって戦闘的好戦的でない国は一つもない。全てがみな闘争的排他的である。その事実は次の記録によって明白である。即ち紀元前5世紀より今日までの間に、964回の戦争と1027回の内乱を歴史上に登録している。

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  1. 2012/08/12(日) 13:45:40|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第三 世界現存五大文化思想欧米遊説:思想戦国時代(キリスト教批判)【続】

 何故キリスト教がかくも戦闘的であるかというならば、それは彼等の歩んだ歴史的生活体験がそうさせているのである。キリスト教は奴隷の宗教であり、奴隷解放の宗教思想であると云える。彼等は4千年の歴史のうち約千年間奴隷生活を続け、2千年も亡国民の生活を歩んで来ている。かかる不自然の異常生活がユダヤ教をつくり、キリスト教をつくりあげたのである。而しこの宗教ぐらい世界に行き亘った宗教はなく、全ての宗教を合せても一つのキリスト教には及ばない。何うして世界最大の宗教になったかというならば、それは教義が秀れ解り易いためであるが、それよりもユダヤ人の生活体験が生んだ思想にあると考えられる。我々は彼等の歩んで来た歴史事実を知ることによって、初めてその真相を摑むことができるのである。既述の通りユダヤ人はエジプト、バビロン、アッシリア、ローマの奴隷生活を4度も繰返して来ている。親子代々苦しい奴隷生活に苛め抜かれたのである。食物と衣類と粗末な小屋が与えられるほか権利はもとより、法律による保護も経済の保証もなかった。牛馬同様の生活を強いられるばかりであった。この奴隷生活1千年と後2千年の追放亡国生活が選民主義モーゼの十戒をつくり、イエスの山上の垂訓をつくったのであるがキリスト教は南米の異教徒を皆殺して国土を奪った。宗教には鏖がつきものである。

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  1. 2012/08/13(月) 13:59:51|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第三 世界現存五大文化思想欧米遊説:思想戦国時代(マホメット教)

 マホメット教はアラビアの低俗な多神教を一神教に革命し、神意と信徒を説き、神は善きも悪きも万事を予定せる永久の存在であるとし、何人もその命令に反し逃避する事はできない。神意とは神の予定せる運命という事で、これはマホメット教徒にとっては絶対命令である。彼等は抵抗する事なく、遁走する事なく、批判する事なく、躊躇する事なく、従容としていかなる難事をも敢て実行する。水火難も意とするところではない。戦場の死も恐怖するものではない。マホメット教の特質はマホメットの思想「信徒」即ち従うというところにある。これが一大特色であると同時に、また欠陥でもある。何事も神意であるとする信念は、人生問題のあらゆるものを併呑してしまうのである。またこれによって割り出されて来るから、人間生活は全く教会の中に埋没されてしまい、逆に尊厳なる生の問題が傷つけられ、生ける化石、生命のある偶像となってしまうのである。これが思想上、生活上、文化上、芸術上、制度上に影響を及ぼし、崇高なる生命の秩序ある働きを無視し阻害してピラミッド的スフィンクス的人生観をつくり、一度は世界史上に偉大なサラセン文化を築いたが、内面的に生命が枯れ停滞するに至ったのである。

 マホメット教はキリスト教と共にユダヤ教から発したものである。その意味では親子であると同時に兄弟でもある。つまりマホメット教はキリスト教のアラビア版と言うべきであろう。共に西アジアにおこりながら、親のユダヤ教はユダヤ人の胸奥心底に残り、キリスト教は西に旅を続けてヨーロッパ及びアメリカに栄え、マホメット教はアラビア半島を中心に中央アジア、西アジア、アフリカの一部に及んでる。

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  1. 2012/08/14(火) 15:00:37|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第三 世界現存五大文化思想欧米遊説:思想戦国時代(マホメット教)【続】

 マホメット教発生当時のアラビア社会の腐敗堕落は言語に絶するものがあった。マホメット教以前のアラビア地方には拝星教、太陽崇拝等各種の宗教があり、それが各地の部落ごとに存在して互いに対立していたのみでなく、偶像崇拝であったため、各種の迷信が盛んに行われ、信徒はこれを無条件に妄信して社会を堕落に導き、道徳は頽廃して行くに任せていた。人々は互に争い、力あるものは暴力をもって弱者を苦しめ、獣類のような生活を展開していた。これをこのままに捨ておくことは出来ない。神意に適った社会改革者としての予言者の出現を民衆は切望していた。この時マホメットが起って偶像崇拝を禁止し、宇宙創造の神を奉じて人々の道義を向上させ、精神的、経済的方面に努力して人心を安定させたのである。

 マホメット教すなわちイスラム教は、キスメットとスリムの2つからなっている。イスラムとは平和、安穏、救済、表敬を意味し、キスメットとは神意を表わし、ムスリムは随順、信徒を表わしている。イスラム教の神はアラーの神といい、唯一無二、無始無終、産まず、生まれない完全無欠の絶対神である。コーランでは「世界には唯一の神のみありて、神の外神はなく、マホメットはその予言者なり」また「アラーは唯一無二絶対の神アラーの偉大さ、全知、全能、全愛を信じ、この絶対神の中に融合することを理想としている。アラーは眼に見えないが、常に自己身内にあって人間を戒め導いている。アラーは絶対的存在である。予言者マホメットは神の天使ガブリエルから、アラーの教えを啓示される。予言者が教祖となってこれを信徒たちに伝える。彼等の日常生活のすべてがこのアラーの教えに従って決せられるが、他宗に見るような一切の偶像(仏像、十字架)は認めず、1日5回の祈祷礼拝が行われる。

 宗教というものは人間を完成させるために(神の像に近づけるために)鍛錬訓練を行うものである。

 イスラム教の修行「型」は次の4つになっている。

         ①祈祷
         ②喜捨
         ③断食
         ④巡礼・宗教的戒律・家族的戒律・一般戒律

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  1. 2012/08/15(水) 09:46:44|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第三 世界現存五大文化思想欧米遊説:思想戦国時代(マホメット教批判)

 マホメット教を偉大にならしめたものは、実にその教理とマホメットの人格であることは一点の疑う余地ないところである。特に軍事的方面における能力は偉大というほかない。しかしながら、平時において、或は平和的生活においていかなる影響を信徒国民に与えたかというならば、我々はこの宗教的教義の上に一大欠陥のあるのを見遁すことができない。

 何事も一切神意であるという信念は、人生万事神に托され、支配、干渉、拘束、圧迫、束縛を受けた人間生活は教会に埋没してしまい、遂にはそこに自由精神、解放、創造、発展進歩が失われ暗黒未開の社会が現出する結果を生ずることとなる。それはキリスト教に抑圧され、神秘と因襲と迷妄と隷属の世界にとじこめられた中世ヨーロッパの暗黒時代と同一性のものである。

 ヨーロッパにおいては16世紀に早くもルネッサンス運動をおこし、キリスト教の支配から人間を解放し、人格を独立せしめ、超越的な権威と絶大なる権力に対して人道を樹立し、暗黒時代を文明時代にし、人間性の尊厳を見出し、知識を開発して、抑圧せられ没却せられていた人間人格の価値と、その生々躍動の生命とその合理的知性とその活発な行動性創造性が潑刺として高揚せしめられ、人類の進歩のために大きな貢献をなし絶大の歴史的意義を残したことは世界周知の事実である。然るにマホメット教団は今もって中世期的抑圧から脱しておらない。これが如何にアラビア人を初め、マホメット教国圏をして文化的に立遅らしめて進歩発展を阻害しているか計り知れない。且つコーランの中には多くの不合理な教義が信仰の対照をなしておるのみならず、その道徳の標準も高くはない。

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  1. 2012/08/16(木) 09:23:42|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第三 世界現存五大文化思想欧米遊説:思想戦国時代(仏教)

 仏教とキリスト教の教理は陰陽上下の関係が逆になっている。キリスト教は神が人間を造ったもの、人間は神に従わねばならぬものとし、神とは、Gott god「呼びかけられたる存在」であり、ゴッドが人間を引上げ救うものであると規定し、神に救いを求めているに対し、仏教は人間何人も修行鍛錬を積み重ねて行けば仏になれるものであると教え、仏とは悟り解脱であるとし、下から一段一段登りつめて行ってやがて仏の境地に達することを悟りと言い、解脱であると言っている。

 仏教は人生を苦と観、世の中を幻妄と観ている。幻妄は迷想から来る、迷想は無明から起り、無明は無始、全ての苦悩罪悪はこれに発している。この無明を断ち切らずして苦、罪、病、貧から解放されることはない。人間はこの無明(生・老・病・死)などのために苦しみ喘いでいるのである。これを解消するには十二因縁「無明(煩悩)・行(善悪の果を得べき所作)・名色(肉体)・六入(六根)・触(触覚の欲)・受(感受)・愛(貪愛)・取(取求)・有(善悪諸業)・生・老・死」。四諦「苦諦・楽諦・滅諦・道諦」即ち生に始り死に至るまでの過程、それはどこから来るかといえば無明我欲である。それを知らずして唯自己本位、自己中心に傾いて行く、この無明我欲を取り除いて心を正し法則に従って行く、苦悩は自然に消え安隠の境地に達する。

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  1. 2012/08/17(金) 13:38:49|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第三 世界現存五大文化思想欧米遊説:思想戦国時代(仏教)【続】

 この苦の根、無明を断ち切るのが所謂悟りであり解脱である。悟りとは「空・寂」を体現して無明の根を消滅する事である。万物万象、世にありとあらゆるものは千差万別一つとして同じものはなく、平等のものはない。それぞれ皆違う。また万物万象は常に変動して止まない。諸行無常悉く流転流動して止まるところがない。しかし、その根源奥底には差別を超越した空があり、永遠に変わるところのない不動の寂がある。凡有ものは仏性をもっている点において平等(空)である。すべてみな悉く変化(無常)し行くものであるが、しかし、その根本は変化する事のない不動(寂)の仏性がある。一切のものの根源には、差別を超越した空と、永遠に変ることのない寂という働きがある。このすべてのものの差別を超越した本性(無想)と、永遠に変ることのない本性(無相)の働きを把握することが悟りであり、解脱である。人間は本来生まれ乍らにして無相仏性をもっているものであり、すべて本性に於ては平等(空)であり、不動の働き(寂)をもって流転流動を続けているのである。これが実相である。これを自覚し悟り解脱するのが仏教である。悟れば仏となり、仏は慈悲心を起し、慈悲は功徳を生じて万人の苦しみを抜きとり、世の無明を解消して自他共に平安和楽の世界に住むことが出来ると説いている。

 仏教の教義
 ①四諦   ②八正道   ③六波羅蜜   ④十二因縁説   ⑤涅槃

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  1. 2012/08/18(土) 17:31:10|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第三 世界現存五大文化思想欧米遊説:思想戦国時代(仏教批判)

 仏教に限らず印度思想に共通するものは、人生は無明のもの此の世は迷妄罪悪なもの、生存は苦悩のものとする点に求められる。この厭世観念は強く印度民衆及び仏教徒の骨髄に喰込み、生活のあらゆる部面に浸透し暗い陰影を投げている。彼等は有為転変の世を悲哀の極みなりと観、生活を罪悪なりと考え、人生を苦労なりとして生存のための奮闘努力を蔑しむのみか、積極的に社会を建設せんとする創造や希望を退ける。従って活動精神は萎縮し、生命の躍動は停滞し、創造的精神は衰える。仏教はこの厭世主義のため、折角創造発見発明せる諸行無常、諸法無我、涅槃寂静の偉大な真理を現実化せず、むしろそれによって解消せらるべき、世は偽りのもの、罪悪なもの、人生は無明迷妄なものであるという客体に支配され、没我禁欲の諦観的虚無主義に陥ることとなったのである。その事実は仏教を信仰して興った国は人類史上一つもないということと、もう一つは9億の国民を擁し、驚くべき富源を有しながら、見る影もない憐むべき亡国状態に沈んでいるという印度の現状が、何よりもその事実を露わしている。更に、もう一つ仏教の大きな欠陥はキリスト教もそうであるが、生命と我欲を混同し、生自体を罪悪であり、無明迷妄であるとした事である。生命は生成化育する働きであって、価値を創造したり文化を営んだりする作用ではない。価値を創造するのは我欲即ち理性であって生命ではない。生命は意識(我知欲・理性・感性・悟性)を生じ、意識(我欲・理性)が価値(幸福・御利益)及び反価値(迷妄・苦悩・無明・罪悪)を生ずるのであって、直接価値創造には関係がない。従って生命は迷妄でもなければ無明でもなく、苦悩でもなければ罪悪でもなくして、それらのものを生ずる我欲・理性・意識を生成化育する根源であるにすぎないのである。仏教の最大の盲点は、この生命と理性の分限を明らかにしていない点であり、生と我欲の混同、生命と理性との区別に誤った事である。生命を説きながら意識理性我欲と混同し、過剰意識に溺れて生を現実生活に捉えず、却ってそれを未来に求め、逃避的立場に立った。そのため現実生活に希望をもち光明を抱き創造する事を知らず、人間性(本能・本性)を萎縮させる事になったのである。

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  1. 2012/08/19(日) 15:55:47|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第三 世界現存五大文化思想欧米遊説:思想戦国時代(仏教批判)【続】

 仏教の特色本質は「悟り・解脱」である。これは他力依存ではなく自力依存であり、他力本願ではなくして自力本願であり、独往完成の自己救済、いわば何人でも修行鍛錬によって天上天下唯我独尊の境地を開き、解脱して仏になれるという教義である。これ自体は真に尊い偉大な教えであるが、而し独往能力のない一般大衆は一体どうなるのであろう。仏もあり、法もあり、僧もありながら、これに関心を持たない多くの大衆は見捨てられ置き忘れられる事になる。仏教にはこれを救済してくれる神もなければ、大衆を組織化して一定方向に動員する仏もない。また往相に対する還相の思想もないため、悉く諦観衰亡の運命に陥ってしまうのである。仏教に高慢不遜の行者や自信過剰の信者が多いのは、独行、解脱、往相、悟りの思想から来ているのであり、同時にこの在り方が自己救済の能力のない、大衆をして沈滞せしめ衰亡させる理由である。仏教国が消極的静止に止まり不振であるのはこのためである。世界に仏教を信仰して興隆発展した国は日本を除くと一つもない。日本仏教がおこったのは教義でなく敬神崇祖の神道の加持離念仏「南無阿弥陀仏」と「南無妙法蓮華教」を称とせしめた事と氏神組織を檀家組織にしたからである。

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  1. 2012/08/20(月) 09:08:48|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第三 世界現存五大文化思想欧米遊説:思想戦国時代(儒教)

 儒教における天の概念、印度における仏の概念、日本における神の概念は共に相通ずるものがある。儒教の原理においては、生の権威は結局人倫の確立にある。道を立て道を説き道を行うにある。即ち「中庸」の「天命之を性と謂ひ、性を率ふ、之を道と謂ひ、道を修む、之を教と謂所ふ」に見られる通り、天命から教えに至る順序が道であり、教えから天命に至る道が人道である。教えがあって初めて天命を知るのである。東洋の道は学びの道であって抽象的な一般概念の確立ではなくして、生の権威を体得し実現するものとしての具体的人格の修行である。したがって師について学び教えを受けその人格を体得するにある。中国において天の概念は最も深遠な原理であるが、しかし抽象的な原理として存在するものではなく、彼等は常にこれを主体化して人倫の原理として体認し実現した聖人君子の人格に求めてきた。儒教の目的は人生の意義を明らかにせんがための求道的精神であったといってよい。かかる求道的在り方から生ずる欠点は、客観的事物に対する無知と無関心である。ここに中国を初め東洋一般の長所と短所が胚胎する。東洋人の特色は人倫道徳の精神的原理を確立することを目的とするものであって、事物を客観的に分析し批判して真理を把握することではない。中国における最高の権威は、道を求め道を体得し道を行って天と合一することであった。又それが最高の価値でもあった。しかもその場合、道は単に哲学的に論証され抽象的に論議されることではなくて、具体的に実際生活を律して行く実践的力でなければならなかった。故に道を求める者は先ず師につき、聖賢の書を読み、君子の心を体することを条件とした。また師たるものの資格は何よりも権威として仰がれる人格と信頼せられる人倫道徳を見に修めていることであった。かくして師弟の人格的信頼関係が基礎となって道を究めて来たのである。儒教の真髄は生の権威への随順が基本であった。先哲の教えや師説に対する随順が第一義で、批判や分析や解釈は随順を経てしかる後に求道者として行ったものである。智識は西洋に於ける如く没価値的に展開するものではなく事物を分析することでなくて、常に知情意と均衡を保ちつつ人格的な求道心と融合して聖賢の道をいかに正しく身に修めるかという方向に進められる。即ち道に随い、道を践み行いその道を主体化してこれを体現し実現するにある。故に易経のように自然現象を詳細に観察攻究しても、西洋的な自然科学を成り立てなかったのである。それは中国の思想が求道的・精神的なものであったからである。東洋一般の文化思想の傾向が、大体人倫に結びついたものであって、西洋の真理探究の在り方と全く対象をなしている。東洋文化を精神文化といい西洋文化を物質文化というのは、この東西両洋の文化的思想的異質をいい表わしたものにほかならない。

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  1. 2012/08/21(火) 14:17:05|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第三 世界現存五大文化思想欧米遊説:思想戦国時代(儒教)【続】

 しかし同じく東洋といっても日本と中国及び印度とでは地理的歴史的環境や条件が全く相違したため、その概念の同一性が直ちに本質的な同一性を意味するものとはいい得ない。

 中国の特色は「教え」にある。人類の進歩発展は実に言語と文字を駆使して教え導くことによって開かれてきた。教えをもって第一義として中国の原理は確かに生の本来性を示したものである。人間に教えなく、教える言葉も文字もなかったり、又あってもそれが妄言、暴言、驕言、甘言、迷言の類であれば人間社会は何うなるか、想像するまでもない。実に人間世界の興亡は教えに定ると言ってよい。茲に宗教や教育の存在意義があり、真理探究の如きはその余技であるというべきであろう。しかし教えは生の手段であって目的それ自体ではない。もし生の手段だる教義に誤りがあり、不完全であり不合理であれば、又本能やその本性が教義に障害したら、教義の大本「生の原理」は全く歪められる事になる。中国の根本的欠陥は「由らしむべし、知らしむべからず」の一言の遺憾なくあらわれている。すなわち為政者一方に悪用されるものであって、被治者大衆には関係のないものであるが故に、これを具体的に実現することになると必ず専制政治になってしまうところにある。

 道教は老子の思想を宗教上の教理としたもので、これに神仏の思想を加え、更に古来より伝授し来たった信仰と儒教仏教思想を結びつけた宗教である。老子の思想によれば、天地宇宙万有は、絶大無限の原因から文化し来たったもので、その太初の原因を道と名付け、道は虚無であり、非実在にして且つ純一無限である。この道が分かれて徳となり、徳が文化して万物世界となる。万物は体と形を具えている。ここに彼我が成り立って互いに対立し、強弱が生じ、相争い、善悪、美醜、利害、損得が生じた。また、喜怒・哀楽・愛情がおこり、互いに相攻める。更に賢愚尊卑が生じて調和しなくなる。ここに不幸、災害、苦、悲哀が生ずる。現世は争い、差別罪悪の世界である。この諸罪諸悪は道から遠去かったためで、これから免れるには現世を捨てて道の本源虚無に帰らねばならない。それにはすべての肉体的欲情、身口、耳目の誘惑を離れて無為枯恬な生活を求め、俗塵を避けて遁世静寂な生活に入るべきだというのである。

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  1. 2012/08/22(水) 08:40:29|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第三 世界現存五大文化思想欧米遊説:思想戦国時代(儒教道教批判)

 儒教は「仁義礼知信」を尊び道教は無為を重んずる。その特質は前者は教義訓練にあり、後者は実践行動にある。儒教は概念的の探求より、実践的現実的行為を重点とし神秘的な宗教的信仰を避け、あくまでも現実生活と直接関係のあるものを取扱う。儒教の理念は未来に求めるものでなく、現実に実現を発現するにある。過去の聖人偉人の実蹟を理想とし、又怪力乱神を語らず、現実と人間しか認めない。保守的で懐古的であって急進的革命的なものを排斥する。そのため創造的進歩的思想は衰え不振である。古を尊び未来を賎め、自然驕慢尊大に流れ他を卑んで夷狄野蛮と蔑み、この傾向が自大な民族性を形成するに至ったのである。儒教は仁義、道教は無為、一方は「自大」他方は「遁世」をつくった。そして共に道化訓練する性格をもっている。

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  1. 2012/08/23(木) 09:44:35|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第三 世界現存五大文化思想欧米遊説:思想戦国時代(日本神道)

 国家には主体国家と構成国家とがある。日本は開闢以来国性国本国体終始一貫統一を貫いているが、アジア諸邦もヨーロッパ諸国何れも、他国に征服された国又は革命を繰返して来た国即ち構成国家が多い。

 日本宗道(神道)は他の宗教と異なって、宗教的天才の教祖(釋迦・モーゼ・イエス・マホメット)が創造したものでなく、別天津神といわれる宇宙理法の機能を人間の行為として移しとったものである。万物万象には中心があり、中心のあるところ陰陽産霊作用がおこり、産霊は、結合・調和・育成・創造・昇化・開発と永遠無限に進化して行く。この働きの最も躍動するうましあしかびひこじの神は氷山氷河を解かして海を産み、海は生命植物動物を産み、かくて宇宙天体を現わし天常立神、広大無辺の宇宙空間時間を表現して居る。これを人間の行為として行う。神道とはいわゆる随神大道(宇宙理法)というのである。別天津神五柱が神道の祖神である。

 神道は人間理性感性悟性、知情意の創造した宗教でなく、宇宙自然の理法の感応行為である。

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  1. 2012/08/24(金) 09:34:05|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第三 世界現存五大文化思想欧米遊説:思想戦国時代(神道批判)

 神道は親子関係、家族関係氏族関係を基本とする。神道は子の道随順と親の道奉仕を伝えたもので、仏教の「解脱・悟り」は子の道往相であり、キリスト教の「救済・造る」は親の道還相であるが、神道は子の道を禊祓と天岩戸開きは集団の祭行として分け、天孫降臨を神の人間を祀る祭行として神人一体の往相還相を自在に駆使している。高天原は道を説き道を教え、出雲は力をもって統治し力を万能であると行為した。神道は道と力、治ろしめしと領く合体を説く導びく。

 三大宗教と神道を合せそのうち現代及び次代を救済する新文化を創造し得るものはどれであろう。それは神道をおいて他にはない。なぜなら神霊を仰ぐ宗教は最早人智の進歩した現代に役立たないからである。特に三大宗教には開祖に似て人間的癖がある。この点神道は宇宙理法を神として捉え仰ぎ、自然法則作用を教祖としているため癖がない。

 唯問題となるのは神道はこれまで他の宗教のように一度も宗教改革をやっていない。全く原始宗教のままの素材である。明治25年東京帝国大学の久米邦武教授は神道は日本の習俗であると断言したが、そのまま少しも神典教典を明らかにしていない。改革され復興され現代的宗教化されなければ理解される事さえもないであろう。況んや現代には役立つものではない。成る程神道の原理は、世界無比であるが、三大宗教の如く宗教として整備されていない。聖典もなく、組織もなく、修行の八神殿も明らかにされていない。これを備えなければ人類救済に臨むことは出来ない。

 アメリカ遊説が終り、バーミンガムを最後ワシントンに帰りヨーロッパ行きの準備をした。

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  1. 2012/08/25(土) 06:00:00|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第三 世界現存五大文化思想欧米遊説:思想戦国時代(ヨーロッパ諸国遊節)

 世界五大文化思想宗教を全米各地に講演し終って、ヨーロッパに飛び、第一にロンドンに入った。

 ニューヨークからロンドンまでは飛行約4時間で到着、空港に石田義顕将軍の長男誠君が出迎えていてホテルに案内された。

 翌日歴史学者アーノルド・トインビー博士と学舎で長時間会談に及ぶ。

 トインビー博士はアメリカから様々な質問書等を送ってあったので開口一番

 「日本には独自の哲学思想がない。存在する理論は殆んど中国儒教の亜流である」と述べたのに対し、私はノーと反論した。「地球は1日1日回転し昼夜をつくり、1年365日に1回太陽の周囲を回転し距離関係で春夏秋冬をつくり植物動物を産み育て養う。又46億年前太陽から9星(火星・水星・木星・金星・土星・海王星・天王星・冥王星・地球)が分離した時火球であったのに現在地球上に陸地の3倍海水があり、それは何処から移って来たか、この点は日本神道が別天神(天御中主神・高産霊神・神産霊神・宇麻志阿斯詩備比古遅神・天常立神)で説いています」

 「どうしてそれがわかりますか」

 「日本の古事記が説いております。明治時代、東京大学のチェンバレン教授が英訳しております。帰国後探して送り届けます。他日博士が日本にお出での際、伊勢神宮出雲大社を参拝して下さい」。その他神道の特質原理について論じ合い外来中国印度思想との違いを語って帰国の途についた。ソローキン博士からはキリスト教ユダヤ教に反対するバートランド・ラッセル博士にも是非会うようにすすめられたが、博士は旅行中のため逢う事ができなかった。

 これから8年後(1968年)昭和43年明治維新100年祭の時、トインビー博士が訪日し伊勢神宮参拝した際次の如く記帳された。

 “Here is holly Place I feelUnderlying Unit all religion”

 (この聖域に全宗教の本源があると私は思った)

 帰国報告会が椿山荘に於いて盛大に挙行された。

 欧米の五大文化対比の講演の反響が大きく国内各県神社総代会で講演する事となった。

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  1. 2012/08/26(日) 18:10:35|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第四 日本全国各県遊説-神道改革運動(一 神道改革運動大会)

 昭和36年欧米視察調査世界遊説から帰国後、キリスト教の宣教方法に感動すると共に、ルネッサンス以来の西洋文化思想の変遷と流動に脅威を抱き、国家革新運動の前提に先ず神道改革に全力を注ぐべきであると考え全国大会を開いて5ヵ年計画を議決確立した。

 この5ヵ年計画は昭和45年を目指して全国8万神社に各戸100戸、800万の神道国民組織を確立するため、43年明治維新100年祭までに1神社1名、全国8万神社より10万代表を東京に集め、明治維新100年祭大会を行って、国家の方向を決定し実践する事とする。

 昭和36年より開始38年全国都道府県研修会実施、8月明治神宮に於いて各県代表(2名)100名の組織拡大会議を開催

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  1. 2012/08/27(月) 08:37:18|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第四 日本全国各県遊説-神道改革運動(一 神道改革運動大会:明治維新百年国民大祭大会に向けて)

 昭和43年

 3月 都道府県代表による大政奉還百年祭を実施し、併せて国民大祭の準備に入る。

 9月 1神社1名参加のもとに、明治維新百年国民祭を実施する。国民祭は、神社本庁・明治神宮・國乃礎が中心となり、政・財・官・学の各界が協力。

 欧米各国を歴訪し、現存する世界五大文化「西洋ヒューマニズム・西アジアのユダヤ教・キリスト教・中央アジアのイスラム教・印度の仏教・中国の儒教・日本神道」の比較対照を論じ世界一周し、大いに神道の普及に励み、翌36年に帰国し神道改革運動を起こした。神社本庁の庄本教化部長の提案で、当時の富岡総長、全国氏子総代表会長佐藤尚武(参議院議長)、國學院教授松永財先生を試験管とする集会が秩父神社で開かれた。神社総代会の会場で國乃礎運動について3時間講演した。終った時、富岡総長は「神職1万6千人では神社の管理と運営に手を取られ、社外での教化活動は不可能であるが国民側(氏子)から教化活動する団体が現れた事は100万の味方を得た事になる。相提携して神道を開顕せねばならないと思う」と語り、佐藤尚武総代会長は「私は外交官として36年間、海外にあって神道は祖先崇拝のみであるとばかり考えていたが、今日の講演の如き偉大な理念がある事を知らなかった。今後は全力を尽くして協力して行きたい」と述べ、松永財先生は「神道界に救世済民の英雄があらわるの感を深くした」と語った。

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  1. 2012/08/28(火) 16:29:55|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第四 日本全国各県遊説-神道改革運動(一 神道改革運動大会:明治維新百年国民大祭大会に向けて)【続】

 爾来、庄本教化部長は全国各府県の氏子総代会に戸松慶議を講師として派遣し、組織教化拡大を計ったため神社界は大いに活発化し、明治維新百年祭には各県1万人動員大会を開き、更に10月22日、明治神宮宝物殿広場に於いて全国都道府県神社界より10万人を動員し、高松宮殿下御臨席の下、盛大な大会を開き国家の進むべき道を明らかにした。

昭和36年
 「関東」(埼玉・茨城・千葉・群馬・栃木・山梨・神奈川・東京)

昭和37年
 「東北」(福島・宮城・岩手・青森・秋田・山形)
 「中部」(愛知・岐阜・静岡・石川・富山・新潟・福井)
 「近畿」(大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山・三重)
 「中国」(広島・山口・島根・鳥取・岡山)

昭和38年
 「九州」(鹿児島・長崎・佐賀・福岡・大分・熊本)
 「四国」(高知・愛媛・香川・徳島)
 「北海道」(室蘭・札幌・旭川・富良野・函館・厚真・池田)

昭和38年東京全国代表大会明治神宮参集殿準備会議
 国会議員 浜田幸雄・馬場元治・灘尾弘吉・池田勇人

昭和39年より40年・41年・42年まで繰返し各県遊説し、聴衆者の殆んど入会するに及んだので家族会員5万戸を教えるに至った。


全国神社界の講演内容は2種
 1.世界五大文化思想比較対照
 1.近代西洋文明思想の行詰と欠陥

 五大文化の講演はアメリカ各州のキリスト教会で行ったものと同じであり、日本各県神社の講演は更に西洋文明思想変遷を加えたもので午前午後夜6時間以上であった。

昭和36年・37年・38年の3年間 国民運動に必要な著述出版
 1.人間改造と社会改革
 2.神道宣布大系
 3.天皇論

昭和50年
 4.神道の手引書

昭和62年
 5.神道教典

平成9年
 6.永遠の道(5巻)(戸松登志子著)

昭和57年
 第1巻 春雪の巻 第2巻 受難の巻 第3巻 激流の巻 第4巻 怒涛の巻 第5巻 年輪の巻
 7.神道傅道宣布 8.反共教書 9.生存法則論

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  1. 2012/08/29(水) 09:53:22|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著

第四 日本全国各県遊説-神道改革運動(二 神社界の大改革・曽和義戌案)

 昭和35年5月神社庁で全国神社総代会の結成準備協議会が開かれた。その時は全国各府県の神社総代会代表2名、専門家側から北白川伊勢神宮斎主様、神社本庁統理鷹司氏、元官幣大社級神社宮司の実力者、神社庁の役職員20余名、國學院大学職員等神社界の最高峰である人々が揃っていた。

 その日の会議が済んでから出席各府県代表者有志者の意見発表が行われた。その時、我が大阪府の神社庁職員の懇請によって私は演壇に立った。

 「本日ここに参列して居られる各位は日本神社界の最高峰の方々であるが、諸士は日本神道をよく知って居られると思うが、若しくは判って居ると仰せられる方があれば、その方にお訪ねしたい」

 1.貴公等は古事記冒頭頭の天之御中主神から伊邪那岐神妹伊邪那美神までの12代17柱の神々の御名義は何を意味するものであるか。

 2.今日まで世上に出て居る古事記の注釈書類を見ても、完全に解釈できているものはまだ見た事はない。本居宣長が37年間の日子を費して作り上げたという古事記伝44巻も完全に完成したものではない。

 3.この御名義が判らないと、日本神道の神が判る筈はない。

 然し、誰も発言するものがなかった。

 その翌年も又この会が開かれた。その時も著者は、また大阪代表として出席し、そしてまた同じ様な経緯で再び演壇に立って、昨年と全く同じ趣意のことを述べた。この度は黙殺もし兼ねるわけにも行かず、時の神社本庁事務総長平田貫一氏が「大阪代表の曽和義戌氏から昨年も同様の発言があったのだ。何時かそれについて、曽和氏の所見を拝聴致したい」と述べられた。しかし、その後何の音沙汰もなかった。

 と曽和義戌氏著「神道革命論」に書かれている。


 神社界は平成13年戦後半世紀今日尚これに応えていない。神宮神社は原始宗教形式だけ整って居ればそれでよいものではない。宗教界の如き教義(神典)を教え導き説かないため神示を表現できないのである。神は言葉でしか現わす事が出来ないものである。神典教義はそのために備えられているものである。

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  1. 2012/08/30(木) 10:18:35|
  2. 遺言状(救國法典) 戸松慶議著
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