いしずえ

第三巻激流の巻

 栗田艦隊が戦場を前にしてなぜ反転したかは、戦後になって、日本ばかりでなくアメリカにおいても批判の的になっている。アメリカ軍の一中将は「栗田艦隊は何故ひきかえしたか、あの時われわれの空母軍は最悪の日であった。あそこに殴りこまれたら、われわれは大打撃をうけ、少なくとも比島上陸作戦は半年のびたであろう」と語っている。

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  1. 2019/07/01(月) 10:30:15|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

 これについてはいろいろ理由があげられているが、思うにこれも、大東亜戦争の指揮官人事にしばしばみられる、秀才軍人の失策であったとみるべきではあるまいか。胆略に優れた明治の軍人にくらべ、学歴偏重主義の制度のなかで高級指揮官となった秀才軍人らは、自分の理性にたより過ぎて、ついに大局を見失ったものと思われる。陸士陸大・海兵海大の恩賜の軍刀組は実戦には役立たない、立身出世の選手は国運を誤り危くする。学校の秀才に国家を托することは国家を滅ぼすことになる、と戸松は帰還後折にふれ時にあう度に語った。学校の秀才は大本営、参謀本部、陸海軍省に勤務すべきであり、実戦は無私無我無欲の英豪の人物に把らせるべきだったのである。

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  1. 2019/07/03(水) 10:20:17|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

 とにかくレイテ戦は、日米戦の天王山といわれただけに、両国惜しみなく兵力、物量をつぎ込んでの激しい死闘がくりかえされた。しかし、アメリカの近代兵器と比較にならない厖大な物量の前には、ついに悲惨な終末を告げる結果となり、三ケ月余の戦闘に、日本軍は空軍の大部分と海軍力のほとんどを失ってしまったのである。

 レイテを決戦場にして空、海、陸のほとんどを使い果たした我が軍は、そののち敵をルソン島で迎え撃ったが、怒濤の如きアメリカ軍に撃ちまくられ、ついには山中に立てこもり、持久戦によって、マッカーサーの東京進撃の時機を遅らせるべく、粘り抜く作戦をとることとなった。

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  1. 2019/07/06(土) 08:20:03|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

 このレイテ戦からルソン戦にいたるフィリピン戦で特筆すべきことは、日本軍の敗色が濃くなるにつれて、空軍機が爆弾を抱いて体当たりする攻撃法がとられるようになり、ついに空の特別攻撃隊が編成されたことである。またこれに呼応して、海の攻撃の漁ろう隊が編成され、舳先に爆雷をつけて敵艦に体当たりし、空に海に、つぎつぎと若き特攻隊員たちは、爆弾もろとも敵艦に突入していったのである。

 こうした愛国の勇士たちの尊い犠牲の甲斐もなく、二十年二月にはマニラも完全に敵の手にわたり、山脈内に退いた山下大将以下生き残りの将兵たちは、昆虫や木の実を食として、終戦にいたるまで抵抗を続けていったのであった。

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  1. 2019/07/07(日) 13:51:18|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

   インパール戦争

 思い返せば、戸松の部隊が、インド、ビルマ作戦に参加するためシンガポールに上陸し、マレー半島を北上してタイ国境に集結したのは、丁度一年前であった。

 あの当時のビルマ方面軍は、印緬国境(インドビルマ国境)を突破して、インド平原を征覇せんとする野望に燃えていた。その野望を一挙に打ち砕いたのが、インパール戦の悲惨な敗退であった。そしてこのインパール戦争が戸松の運命を根底より変えたのである。既にインパール戦争についてはふれて来たが彼の生涯を変えるに至ったこの戦争の意義と運命の経緯についてもう一度ふり返ってみたいと思う。

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  1. 2019/07/08(月) 13:27:06|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

 凡そ戦争には戦争の方略作戦に先立って政略、経綸、戦争思想が先行せねばならないものだと戸松は常に語っていた。戦争はスポーツと違って戦争のために戦争するのではない。唯勝敗を決するためのものではなく、戦わねばならぬ理由があり目的価値があってやるものである。ところがインパール戦争や日中戦争には、目的価値を含む戦争思想が明確でなかった。経綸識見なく見透しのない戦争は戦争のための戦争となる。

 馬上で征服はできても統治はできない。武力は軍人武人のもの、統治は政治家為政者のものである。武力はあくまでも政治の手段であって政治に独立したものでも政治を手段とするものでもない。大東亜戦争は初めから誤っていた。経綸識見もなく戦争思想もなかった。もしあったとしたらもっと十分に準備すべきであったと思う。

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  1. 2019/07/10(水) 10:26:36|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

  インパール戦争の目的・作戦・敗因

   一 目 的

 インパール戦争とは、ビルマ方面軍河辺三司令官牟田口廉也中将が、三個師をひきいてインド領に侵入し、マニプール州の首都インパールを攻略しようとした作戦である。作戦の意図は印度を独立させ英国の脱落をねらう政略的意義と、印度から通ずる援蔣(中国)ルートを遮断して重慶政府を孤立屈服させる戦略的目的により、昭和十七年秋「第二十一号作戦」の名に於て準備した時に始まる。十八年戦局一転し英米支連合軍のビルマ反撃の意図が明らかになるにつれ、それに対する防禦について検討を要することになり、専守防禦の策をとるか、いずれかの決定に迫られて、ここに後者の策をとることに一決した。

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  1. 2019/07/11(木) 15:25:35|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

新聞 いしずえ 夏季号 7月1日発行 №48



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  1. 2019/07/11(木) 17:55:28|
  2. 新聞

第三巻激流の巻

 十八年春連合軍はビルマ奪還の準備を進め、戦闘の形相を一変した。西に英軍歩兵三箇師団、戦車一箇師と空挺六旅団(インパール本拠地)、北に米中二箇師半、東(雲南)に中国軍十四個師が三方から迫り、その外南に英印軍四箇師が控えていた。

 これに対し日本の防衛軍は僅か四個師に過ぎず、空軍は寥々、海上は制海権を失いかけていた。敵二十数箇師団の三面からの包囲攻撃に対し、我が軍は四箇師、而も弾薬武器食糧乏しく敵の比ではない。

 敵の反撃を便々と待っていないで機先を制して敵の本拠地であるインパールを脱落し、我が防衛線をマニプール平原に推進するのが得策であるというのが作戦の本旨であった。

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  1. 2019/07/12(金) 10:35:02|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

  二 作 戦

 最初第十五軍司令官牟田口中将はインパールでなくてインパールの北方レド進攻にあった。十八年四月ブ号作戦なるものは、西正面のインパールに対しては、一箇師団をもって防禦陣を布き、主力を北方フーコンの北側にあるレドに侵入し米支軍の本拠を覆滅する、後南下してコヒマ、インパールに進転する構想であった。これには麾下の田中新一師団長、軍参謀長小畑信良が反対した。かくて六月ラングーンのビルマ方面軍司令部に於て作戦会議が開かれた。

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  1. 2019/07/13(土) 08:30:28|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

 四昼夜半に亘って検討が加えられた。牟田口はレド攻略案を出したが会議の第一日目に否決された。彼は大本営から派遣された作戦参謀竹田宮に長時間喰い下がったが、遂に賛成をうることができなかったので代案のインパール進攻作戦をとるに至ったのであった。案の大綱は河辺司令官が飼ったものでそれに十数人の参謀が三日がかりで練りあげたものである。

 一、東方の中国軍十四箇師団に対し、松山祐三を師団長とする五六師団(一箇師団)
 二、北方フーコン溪谷米支二箇師団に対し田中新一を師団長とする十八師団(一箇師団)
 三、西方インパールの英軍三箇師団戦車一箇師団外空挺六旅団に対し、日本軍三箇師団

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  1. 2019/07/15(月) 08:50:00|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

であたることになった。幕僚たちは多少の疑念はあったが、ただ最大の難事であるインパール進攻中の補給に論議が集中された。大河を渡り、二大山脈を横断して敵国に攻めこむ進軍はそれ自体難事中の難事である。アラカン山脈は一〇〇キロ、道は椎夫の細径が二本しかない。食糧弾薬の補給をどうするか、そこで野戦道路隊、五十隊、自動車中隊一五〇個、駄馬軽重中隊六〇個が作戦実施の前提として議決された。後野戦鉄道司令部一箇師団(戸松等の部隊はその中の安東恒夫部隊)これらを準備してインパール戦を敢行する方針に決った。十八年六月三十日である。

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  1. 2019/07/16(火) 10:56:22|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

 インパール作戦の主力というべき第十五軍(牟田口)(三十三師団、十五師団、三十一師団)の上にビルマ方面軍(河辺)あり、その上に南方総軍(寺内寿一司令官)が控えていた。寺内は黒田重徳総参謀長がインパール戦に不賛成であったので甚だ不徹底消極的であったが、稲田副長が大本営に七月上旬飛来し、積極論展開、これを受容れ実施期を十月以降と下命した。一方牟田口第十五軍司令官は七月から大雨を冒して作戦道路の構築に着手、ジビユー山脈をこえる自動車道路の新設である。ジビユー山脈の雨量は、モンスーン期世界一で六月から九月は正に篠をつく豪雨である。山脈は二千フィートから高いのは四千フィートもあって、それが折重なって六〇粁から百粁あり、その山を越す道は巾一メートルのものが千粁の長域に唯の二本である。インドとビルマの交通は海路にするのを常とし、陸上は不通の国境として人間は通らない地帯である。日本軍はそこに自動車道を造り、それを越えてチンドウィンの大河を渡り、更にミンタミ及びアラカンの両山脈を踏越してインパール平原に殺到するのが狙いであった。造るそばから流される山道を道路隊は泥を抱えて塡めて行った。日本の工兵は出色の兵科であり土工は真剣そのものであった。一代のブルドーザーもなしに十八年の中に遂に大山脈越えの自動車道を造り上げた。

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  1. 2019/07/18(木) 11:26:28|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

 悍馬の如き軍司令官牟田口の女房役には、緊密周到な人材小畑信良を参謀長として陸軍人事局は配した。小畑は四月着任して両三回飛行偵察し、補給の容易ならぬ実績を感得して先うレド方面に進攻を予定されていた十八師団長の田中新一に作戦の中止を打ち明けた。田中は小畑の観測に同調して牟田口に進攻作戦の再考を促した。牟田口は小畑を呼び怒鳴りつけた。彼の憤怒はそれだけにとどまらず、河辺に訴えて小畑の更迭を断行し、就任一カ月半にして参謀長を久野村に変更した。これが第一の失態である。そして第二の失態は方面軍作戦の大綱を胸にたたんで、急ぎ任地に帰る途中第十八団参謀長横山明大佐、第五六師団参謀長黒川邦輔大佐が部下の参謀と共々ペグ―山脈で飛行機事故のため戦死したことであった。再参謀ともビルマ歴戦の士であって中国軍及び米中軍の攻勢に対し、これを封止するの最適の人材であっただけにまことに惜しまれる損失であった。

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  1. 2019/07/19(金) 08:31:12|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

  第十八師団のフーコン戦争

 我が軍がインパール進攻戦の準備をすすめている最中、敵が機先を制して、フーコンが渓谷から北ビルマに侵入し来り、その方面の防禦にあたっていた田中新一中将の第十八師団は激闘展開しこれを防禦すること半歳、遂に後退するのやむなきに至った。敵は米支軍二箇師半約五万の軍勢であった。総帥の米将スチルウェル大将の北ビルマ進攻作戦は、日本のインパール作戦よりももっと戦略的な内容のもので、連合軍内に於ても賛否半ばし、ためにマウントバッテル総司令官との間に反目抗争をおこし、その都度チャーチルとルーズベルトが調停に入って治めて来た大作戦であった。元来一師団の兵力で北部ビルマを守らせておくこと自体が無理であったが、他の地域も同様の状態であったから機動力によって任を果さねばならなかった。ところが飛行機も自動車もなく徒歩で行動するのであるから敵に機先を制せられ、而も敵は装備と闘志と機動力をもってするのであるから猛将田中新一師団長下に北九州の強者等もいかんとすることもできなかった。

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  1. 2019/07/20(土) 10:05:22|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

 このフーコン戦場に歴戦の強兵団歩兵第五六連隊が急行し、敵師団を殲滅するにあたった。日本軍の一大隊が中国軍の一箇師団を征するのが通り相場であったから一箇連隊で一箇師団を撃滅するのは赤児の手を捻じるくらいの予想であった。ところがフーコン南端で出会った中国軍三八師団は思いもよらぬ強兵であった。武装はアメリカ、戦術はイギリス、大輪形陣を形成して強烈なる防禦戦闘を展開した。その方式はイギリスが考察した輪形防禦陣であって、外円の要所に戦車と重火器とを配し、円内は自動車をもって機動し、補給は飛行機によるという方式である。

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  1. 2019/07/21(日) 10:17:08|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

 この方式に対して、一角に突破口をあけて進入分断するという従来の戦闘方式は通用しないのである。これを破るにはその兵力が敵と同等以上なくてはならない。そうして敵の戦車を破壊する多量の重火器と空中補給を遮断する航空力を必要とする。が、ビルマ軍にそのような戦力はもとよりあるはずはない。長久連隊長は装備を改めて出直すべく一応退却するのをやむなきに至った。

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  1. 2019/07/22(月) 11:36:03|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

 田中師団長は敵が国境を離れるところを撃滅すべく主力を率いてシンブヤンに進撃したが、しかしそれには多量の自動車を要することになるのでインパール作戦の所要と競合するため牟田口の容るところとならず、やむなくマインカン周辺に於て敵の進撃を阻止することに作戦を変更したが、殺到する米支軍主力の速度は迅速であり、更に我が戦線の後方に溢出して補給を遮断する敵の航空攻撃は猛烈を極め大打撃を受け、加うるに戦車を主力とする突進に抗しきれず、十九年三月陣地を放棄して後方ワラに退かざるを得なかった。

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  1. 2019/07/23(火) 15:58:28|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

 ワラ陣地に拠って二箇連隊をもって米支軍三箇師団と戦い文字通りの死闘であった。敵は両側に迫り後方にまで溢出し、三四〇名の患者の担送は覚束なく、幕僚達は赤十字条約に頼って敵手に残す外なかろうと考えたが田中師団長は患者は一名も残さず担いで帰れと厳命した。ために戦闘員の三分の一が担送兵となり軍医までが患者を担ぎ、三〇粁後方に連れ帰った。この一事は全兵員が師団長に対する信頼感を強め全員歓んで死んで行こうという奉公心を抱かしめ師団の精神的一致を固める上に大きく作用した。

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  1. 2019/07/25(木) 16:12:10|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

 師団の最後は歩兵千三百、砲兵二百の弱体に陥りながら、米支軍五箇師と七カ月闘いつづけインパール作戦の後方を護ったのである。敵に多大の損害を与え乍ら勝ち得なかった原因は、他の戦線同様補給難、兵力と火器の不足、空軍禍によるものである。

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  1. 2019/07/26(金) 11:07:33|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

  補給寸断のウィンゲート空挺旅団の活躍

 第一次第二次空挺部隊は降下して飛行場を設定し空輸機を着陸させ、補給遮断に取りかかった。鉄道、橋梁、道路の爆破、自動車部隊その他軽重機関の攻撃を任務とする作戦部隊である。これによって日本の兵站部隊は出動阻止され、第十八、第十五、第三一の各師団向けの補給は三月中旬以降立往生し、作戦遂行上甚大なる影響を受けることになった。

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  1. 2019/07/27(土) 10:25:17|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

 第五飛行師団長田副中将は形勢の容易ならざるを知り、インパール作戦を中止し空軍と地上軍の全力をあげてウィンゲート兵団の撃滅を図るべきを建言した。単に補給線が分断されたばかりでなく、第十五軍司令部はメーミヨーに釘附けされ、中部ビルマの交通は麻痺状態に陥り、ここに至って河辺軍司令官は第五三師団と第十五師団の一部をもって掃蕩に当らせ、ビルマは中腹部が戦場と化するに至った。インパール作戦軍に対する補給の中断、同作戦に用いる兵団の転用、第五飛行師団の集中利用等々ウィンゲート少将のために蒙った被害は測り知れないものがあった。

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  1. 2019/07/28(日) 08:22:00|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

  アキャブ作戦

 インパール作戦の前後にビルマ奪回を狙う連合軍は、東の中国軍十四箇師、北の米支軍二箇師半後五箇師、西の英印軍四箇師、空挺兵のウィンゲート軍団、外に南西海岸にスリム中将の率いる第十四軍箇師団があった。日本はこれを無視するわけには行かなかった。というのはベンガル湾にのぞむビルマ随一の要港アャブが存在し、これを失えば、海陸軍反攻する敵軍の脅威にさらされることになるからである。そのため前年二月に第一次アキャブ作戦が断行され、インデンの殱滅戦に勝って戦局をおさめることができた。敵は一旦はインド国境まで退いたが、十八年末から再び態勢を整え、十九年初頭、他の三方面からの攻勢と策応してアキャブ奪回を狙っていたことは見遁し得ない情勢にあった。この方面でも日本は機先を制して、それに用いる敵の兵力をインパール戦に転用されることを抑えなければならない。

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  1. 2019/07/29(月) 10:11:08|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

 日本は十九年一月、新たに第二十八軍を編成し、ビルマ歴戦の将軍桜井省三中将を司令官に任命し第五四(片村師団長)、第五十五(花谷師団長)、第二の三箇師をもって前記の任務を担当させた。

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  1. 2019/07/30(火) 08:07:58|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

 第五十五師団の中にも桜井徳太郎旅団長が居り、これが先鋒隊となって敵の先陣英印第七師団のトングバザーの陣地を撃破し桜井兵団は敗敵を追うてシンゼイワの盆地に迫った。そこで花谷師団の主力と英印二箇師を腹背から挾撃した。第二次アキャブ会戦はここで第一次会戦同様の結果を得るものと見た。ところが、包囲された敵の外周は、未だかって見たことのない堅陣に構成され流石の花谷、桜井も手が出ない。即ち三〇乃至五〇メートルおきに重戦車を配し、その間に装甲車砲と重機関銃をおき、前面に鉄条網を張り、日本軍の突入を殆ど完全に阻止する構えを布いていた。

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  1. 2019/07/31(水) 10:16:28|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

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國 乃 礎

Author:國 乃 礎
   綱 領
政官財・癒着根絶
マスコミ横暴撲滅
国賊売国奴殱滅
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