いしずえ

第三巻激流の巻

その間一粒の米も、一発の弾丸も補給されなかったに反し、英軍は一週間ごとに兵は新旧交代し休養するのである。日本軍には一日の休養もなく、敵を襲つべき大砲もない。食糧弾薬の補給もない。英軍は八機を一隊とする輸送機で定期的に空中投下されるのである。これは独りコヒマばかりでなく、すべての陣営に於て同一であった。

 突撃は徒らに死傷を重ねるだけであった。宮崎は専守防衛するのほかなかった。早や二カ月半がすぎ去ったが、友軍のインパール突入は全然見込みのない戦況であった。即ち第三十一師団の遮断作戦は無意味に帰することになる。

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  1. 2019/09/01(日) 13:15:31|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

この一事が、佐藤師団長の独断退却の一因となるのである。師団の主力は撤退することになり、コヒマの防衛は宮崎兵団が引き受けることになった。日本軍がコヒマを撤退すると見るや英軍の追撃が始った。敵は三箇師団であるに対し宮崎は僅か五箇中隊をもってインパールに南進のイギリス軍を三十日間阻止するのである。石堂少佐は三百名の兵をもってビスエマで阻止し、第二線はマオンサン、第三線はマラム、第三線はカロンに於て二週間敵の進撃を阻止した。我が防禦線は四〇メートルに一名の割で防戦に当ったのであるが、敵はこの実情を知るに及んで数十台の戦車が一直線に進撃してわが敵兵濠を寸断した。

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  1. 2019/09/02(月) 10:28:35|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

宮崎は全員玉砕の覚悟を決め残兵四二〇人を山頂に整列させ突撃命令を下そうとする一瞬間「貴隊は第十五師団に転属してサンジャックまで後退せよ」という命令が下ったので宮崎は山越え五昼夜、漸く六月末日サンジャックの第十五師団に至った。

 第三十一師団主力(佐藤幸徳)は歩兵二箇連隊、工兵連隊、砲兵一箇連隊からなる強力なものであった。任務はコヒマ及びその北方を占領して、敵のインパール増援を阻止することであり、コヒマは宮崎支援をして占領せしめ、中央及右方隊はデマプール・コヒマ街道を遮断するのが作戦目的であった。師団は三月十五日チンドウィン河を渡り山系を踏破して先ず第一陣地ゼッサミを抜き、次いでカラソンムの防禦を破り四月上旬コヒマの東北高地に進出した。遠く左方を見れば宮崎兵団は既にコヒマを占領している。

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  1. 2019/09/04(水) 13:30:05|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

しかしそこから先のデマプールには、戦車火器空軍の攻撃にあって進出できない。同様佐藤主力師団も敵の必死の抵抗に阻止されて前進できず谷を挟んで睨み合うことになった。

 兵力と装備、特に空軍と火力の格段の相違は、肉弾突破は絶対に許さず、決死の攻撃はことごとく戦車と重砲によって撃攘された。夜間橋梁の爆破を企てたが日本火薬では爆発できず、側面の岩石を崩して街道を埋めようとしても道路は広過ぎて埋めることができない。又山砲の弾丸は尽き、五月に入ってからは敵の砲弾のみが日本陣地に炸裂した。戦傷者と病人は日毎に殖えていった。五月中旬に入って犠牲者は二千数百名になった。弾薬は一発も補給されず、米は一粒も来ない。このままでは師団は一カ月で全滅する。

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  1. 2019/09/05(木) 11:07:16|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

弾丸は英国軍が撃つのみで我が軍には撃つべき弾がない。これは最早戦争ではない。日本将兵を標的として英軍が実弾射撃の演習をやらしているような愚劣極りないものである。それが第三十三師団及第十五師団の主攻勢のための助攻勢であるというのであれば戦理上有意であるが、インパールが落ちないことは既に明々白々であり、師団が無為無給のまま敵弾の餌食となって斃れてゆくことは最早罪悪以外の何ものでもない。佐藤は五月下旬「コヒマを放棄して退却するを至当と信ずる」旨を軍事司令部に要請した。無補給と作戦に対する非難の第三十一師団の電報は日日激越の度を増して行った。牟田口は兵站監高田少将と情報参謀橋本中佐の二人を派遣して宥めにかかった。五月十八日険路を辿り漸く山奥の師団司令部に到着した。師団長は開口一番蛮声を張りあげ「敵は英軍に非ず、貴様たちの第十五軍だぞ」と落雷がおちた。二人は交々軍の事情を述べんとするやこれを遮り、俺の云うことを牟田口に伝えよ。

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  1. 2019/09/06(金) 08:33:13|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

「(一)軍は約束を履行しない。――「牟田口は五十日我慢してくれ、必ず食糧弾薬を送る」といいながら六十日すぎるも一粒の米一発の弾丸も届かぬ(二)将兵は一弾も発し得ず徒らに敵弾の標的になっている(三)作戦は既に失敗明白である。日本軍人を無意味に殺すことは不徳残虐陛下の赤子を殺戮する非業である」と。――佐藤は退却命令の来るのを今か今かと待ったが来らず、遂に彼は参謀達を呼び「我が師団の上に馬鹿の三段構えがある。第十五軍とビルマ方面軍と南方軍だ。これを相手に待っていたら全軍総犬死だ。すぐ電報を大本営に直電せよ、事によっては俺が独断専行総退却する」と宣した。

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  1. 2019/09/07(土) 13:38:28|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

参謀等は直訴を握り潰したが、五月末傷病兵二千名の後送を命令すると同時に慕僚を集め

 一、余は第三十一師団の将兵を救わんとす。
 二、余は第十五軍を救わんとす。
 三、軍は兵隊の骨までしゃぶると鬼畜と化しつつあり、即刻余の身を以てこれを矯正せんとす。

と告げ総退却の決意を明らかにし、各部隊長をして大砲の爆破放棄その他の手続きを命令した。日本軍統制の基盤はコヒマの断崖の土塊と共に崩れ出した。将兵は佐藤師団長に対し天の福音なりと感謝した。佐藤は将兵にとって地獄の仏であったが軍命令違反は明白であり、自ら進んで軍法会議に臨むことを求めた。

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  1. 2019/09/09(月) 08:17:06|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

 四カ月の戦闘中に牟田口軍司令部の三箇師団長全員交代した。第三十三師団長柳田元山中将は田中信男中将、第十五師団長山内正文中将は柴田卯一中将、第三十一師団長佐藤幸徳中将は河田槌太郎中将に変った。

 七月十日南方軍総司令官寺田寿一大将の命令により第十五軍は全線総退却することになった。この退却たるや実に惨たんたるものであった。疲憊しきった兵隊が、食もなく弾もなく、後から英軍が追撃し、雨期は最高調に達して河川は濁流渦まき、泥濘腰を汲し、その上各師団とも二千余の患者を擁しつ五百粁の遠距離をジビユー山脈まで退くという、世界戦史にも稀有の困難且つ惨濾たる退却戦を現出したのである。   

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  1. 2019/09/10(火) 10:30:33|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

宮崎旅団が一兵も残さず担架で送り、各師団の患者を路傍に拾いつつ後退したのは例外、多くの部隊は殆どマラリア、アメーバ赤痢、脚気に罹っていたのだから、患者の担送の志あっても力なく、重患者の自決の銃声を耳にし乍ら明日は我が身の上を案じつつ蹌踉として落ち延びたのである。

 その後我が軍は総退却にあたり算を乱して逃げたのではない。退撃軍を排除しつつ一半は秩序を保ち一半は饑えと無統制のために混乱しながら撤退したのである。乱軍の第三十一師団もチンドウィン河畔で立直り新師団長河田が残兵二千を指揮して追撃してくる英軍をミンタミ山系の麓で反撃した。食糧と武器弾薬さえあれば何時でも日本軍の本領を発揮することを示した。

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  1. 2019/09/11(水) 10:05:28|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

第十五師団も同じくミンタミ山麓で英印軍を撃破し、河幅二千メートルの濁流渦巻くチンドウィン河を竹の筏で渡河し一兵も残さず東岸に退き終ったのは八月三十一日であった。第三十三師団は退却距離八百粁で追撃英軍は三箇師団であった。よく師団の統制をとり、後衛の戦闘を見事に指揮して戦場の主導権を握り退却した。かくて師団がチンドウィン河西岸に到着したのは実に十一月下旬八カ月半の戦闘であった。全然補給なしに三週間で占領する筈が八カ月も戦うということは日本軍なればこそである。これは東北二師団北関東十四師団の歴戦の誇りを損ずることがなかった。

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  1. 2019/09/12(木) 10:32:58|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

   三  敗 因

  第一政略 (統帥の不徹底)

 勇断を欠き断乎として大作戦を敢行する精神と準備を欠いていた。純乎たる戦略を有する名将であったらあの時期に作戦を展開する筈はなかった。面も作戦の時期を誤り二カ月も遅らしている。これらすべて統帥の不徹底にある。

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  1. 2019/09/13(金) 08:00:21|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

  第二人事 (人事の不調和)

 第十五軍の司令官と参謀長とが作戦上対立し僅か一カ月半で参謀長を更迭し、又第三十三師団を始め各師団の師団長と参謀長とが対立し、更に軍司令部と師団が相反目した。大体牟田口を軍司令官に任命したこと自体も人事の不手際であった。猛将牟田口司令官の下に同一性格の猛将佐藤幸徳を配したことや、同時に陸士陸大の恩賜の軍刀組(秀才)柳田・山田両師団長を配したことも大きな誤りであった。要するに第十五師団の諸幹部の選定によろしきを得なかったことが敗戦の大きな理由であった。

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  1. 2019/09/14(土) 11:02:21|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

  第三後方輸送 (補給が続かなかった)

 短期決戦ならいざ知らず長期戦は武器弾薬糧食の補給が戦闘の勝敗を決する大きな力である。補給のつづく戦闘に於て日本軍が敗れたことはない。補給は戦闘の生命であり源泉である。武器弾薬糧食飛行機の補給のない戦に勝利はあり得ない。

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  1. 2019/09/15(日) 08:50:33|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

  第四作戦 (戦略戦術の誤り)

 コヒマを占領した日本軍(三十一師団)は一挙にデマプールまで進撃しなかったことが第一の誤りであり、又柳田第十五師団が十日間も躊躇したため敵を立直らせたこと、及び笹原連隊が英印軍第十七師団の先首を抑えつけていたとき、来援にかけつけてきた英第二十三師団に挾撃された時、柳田師団長は連隊の全滅を防ぐため退却を命じ敵に退路を与えたため敵は怒濤の如くインパールに脱した。この時三十三師団は一挙に急進しインパールに突込むべきであった。インパール戦は心を一にせざる者の典型的見本であった。

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  1. 2019/09/16(月) 15:52:08|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

 インパール戦のみでなく大東亜戦争の遠因は、西洋文明の模倣と立身出世の二つによってもたらされたものであると戸松は云う。模倣は創造力を失わしめる、創造力を失った社会はやがて統一力を失う。そうなると混乱がおこる。混乱は支配力を呼び専制的になる。この段階にくると大衆は離反し抵抗(昭和初年の反乱と抵抗とテロと暴動)を企て試るものである。これはすべて模倣の結果創造性を失って硬化し機械的存在となり、習性惰性に流れ生命のない共同体社会に堕するからである。

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  1. 2019/09/17(火) 13:52:32|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

また立身出世は自由主義の別名であって、自由を絶対化しこれを無条件に且つ無制限に主張するならば、それは弱肉強食、優勝劣敗の結果に堕し、自己栄達、自己本位、自己中心に狂い徹底せるエゴイズムに転落することになる。つまり生存競争が人生のすべてとなる。然もそれが学歴が運命を決定するのであるから陸大海大帝大出でなければ大将中将少将、大臣、博士になれないということになる。そうなると実力本位を否定し国家総合能率を低下せしめることになる。社会は動脈硬化し、人的インフレーションをおこして不平不満、弛緩、英才を殺し、国力を損耗せしめることになる。

 陸大の主席柳田師団長、山内師団長、富永航空司令官、海大の秀才栗田司令官を見れば実戦に適しないことがわかる。これは立身出世の弊害である。

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  1. 2019/09/18(水) 13:23:12|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

  国乃礎運動(国学神道と天皇)の動機

 インパール戦争が戸松の運命を決定的変化せしめることになった。それは年少の頃「英雄待望論」(鶴見祐輔)を読み、恰もキリストがヨハネによる洗礼によって吾れは予言書に示されている救世主であると自覚したように、戸松もこの書によって大英雄大政治家たらんと志し、後上京して政治経済学を学び修め、その道への準備に万全を期したのであるが、彼の青春時代は戦乱の時代であり、敗戦によって日本の欠陥誤謬を見るに及んで、模倣を制して創造、立身出世を抑えて自由と平等の融合による共存共栄国家社会を創造せんと決意し、政治家への道を絶って国家改造の国民運動を決意するに至ったのである。

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  1. 2019/09/20(金) 00:30:53|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

(一)創造は自己発展、自主性主体性固有性の発揮おこり、(二)自由平等の両立一体は、陰陽男女一体と同じく、或る目的・より高度の理念(人間完成・社会改革・国家革新・人類共存共栄)を中心に立て、それを実現するための機能として相対的にその分を遂げるとき成立するものである。自由の資本主義(立身出世・生存競争原理)も平等の共産主義(統制専制・支配原理)も人間生活を解決するものではない。この二つの問題のため生涯をかけようと「生存法則論」の執筆に全力を傾注したのである。

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  1. 2019/09/21(土) 08:21:33|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

生存競争の弊害、資本主義共産主義の対立、資本家と労働者の対立(階級闘争)を超え、競争本能協力本能情意本能をバランスする生存法則原理を創造にとりかかった。これは日本民族の固有性神ながらの道、国学神道と天つ日継の天皇がはっきりと示している。日本の道は「中心を立て分(機能-高御産霊神・神産霊神)を明らかにして結ぶ」にある。

 それ故戸松は日本民族の固有性・独自性である国学神道と国民の中心である天皇の開明と伝道宣布を生涯の使命任務とするのみでなく永遠不滅の道-共存共栄の理念として日本国民全体、国土の全域に弘めるべく決意するに至ったのである。

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  1. 2019/09/22(日) 10:28:08|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

これが帰還後国乃礎運動を始める抑々の動機であり所以でもある。戸松はその理念を普及するため全国遊説を開始した。日本人は日本を知らない。日本の本来性は何か。日本は四方海に囲まれていて外国人の侵略を受けたことがないため、外来思想文化に対して無批判無条件にこれを採り入れるという一つの性癖がある。これは地理的条件や気候の関係にもよるが、多年に亘る儒教(中国思想文化)仏教(印度思想文化)模倣のため自国の道統を見失つつあった。しかし幕末に国学勃興し漸く目覚め維新をやりとげた。

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  1. 2019/09/23(月) 08:28:02|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

然るに明治初年欧米視察団が帰朝以来西洋文化を迎え入れ、而も文明開化、四民平等、立身出世、殖産興業、国民皆兵の旗印の下に極端な模倣崇拝を重ね、西洋文明を迷信したため、先きの儒教仏教模倣の素地もあったためこれに支配され、民族の固有性は次第に衰微し、今日多くの日本人は全く日本の本質について無知であり無関心である。戸松はこれをどうして創造的民族にするか、それには民族的自我・国民的個性・固有性・独自性の神道と天皇を成り立てるか民族的自主性主体性を確立するかについて、敗戦後南方にあって考え、執筆に心血を注いだのである。それが彼のライフワーク生存法則論(古事記篇、思想篇、政治篇、経済篇、人間論、革新教典)と天皇論である。

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  1. 2019/09/24(火) 10:08:52|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

 日本人にとって西洋文明模倣は立身出世の唯一の道でもあった。帝国大学法律を学んだものは大勲位公爵勲一等従一位までも登れるが、国学を修めたものは最高従五位であり、天皇に拝謁の場合モーニングコートまたはフロックコートの洋服に限られ、日本の礼装紋付は許されないという奇現象がおこった。であるから西洋文化思想は立身出世の守本尊となった。国体は西洋伝来の政体に退けられ政体が国運を決定することになった。国体は国家の本質、固有性であり個人にとって個性性格性質に当るものである。政体は政治の体制であり個人にとって職業又は生活手段である。性格個性が職業を決定し生活手段を選定するものであって、職業が人間の性質を決定し規定するものではない。

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  1. 2019/09/25(水) 11:27:35|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

国家の場合同様で国体が政体を制定し規定すべきであるにもかかわらず、明治以後の日本は本末転倒し政体が国体を規定しているのである。模倣の行過ぎと立身出世はこのように国家の逆、本末を誤って来たのである。戦後は更にこの傾向が強く占領軍を背景に憲法と教育基本法をもって日本の歴史伝統・文化・精神を抹殺すべく、微に入り細に亘って破壊の兇手を振った。即ち東より自由主義民主主義が堂々と民族的堤防を決潰して怒涛の如く進入し、西より共産主義が拾も津波の如く地膚を洗って押し寄せて来た。これを待受けていた模倣後進性の進歩主義文化人と敗戦利得者の共産主義者及共産党が時こそ至れりとばかりに内応し、民族性を解体すべく立上ったのである。

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  1. 2019/09/26(木) 10:30:20|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

この西洋文化の模倣者共は、我が国の道統に対して絶滅を期する攻撃の重点が、天皇廃止と神道根絶に集中していることである。これは我が国肇国以来発展して来た原動力であるから当然日本を劣弱化するにはこれに致命傷を与えることが最も効果的である。

 戸松はこの潮流に真向から反対し対立闘争したのである。彼は何者とも妥協しなかった。唯只管神道と天皇の開明に生命をかけたのである。それが日本を開く唯一の道だと確信していた。この確乎不動の態度にやがて私も戦列に加わり婦人運動の先頭に立って協力すると共に、彼の足跡を印すべく筆を執り「永遠の道」を記録したのであった。戸松の正面は生存法則論であり、背面側面は永遠の道である。彼の性格は激烈で厳格であるが思想は実に隠健中庸であり、また情深く意志の強い人間である。私は彼は必ず志を遂げ大理想を貫徹するものと確信している。敗戦が戸松の一生を国民運動に献げる動機となったことを述べ、運命の深遠幽玄さを伝えることとする。

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  1. 2019/09/27(金) 12:16:53|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

  武器弾薬なき戦場

 北部国境における敗退と玉砕の相続いた昭和十九年もゆき、ビルマ平原にも新しい年がやってきた。日本軍は敗軍の再建をはかり、中部ビルマに防禦線をしいて南ビルマを護ることにした。しかし勝に乗じた英・米・支の連合軍は、日本軍に再建の時間を許すことなく、インパール、ミトキーナ、怒江の三方面から、怒濤のように襲いかかり、その波頭はビルマ平原の日本兵を一呑みにせんとする勢いであった。

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  1. 2019/09/28(土) 08:50:27|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

第三巻激流の巻

 敵はまず爆撃機の大編隊をもって日本軍の陣地を襲い、めちぇめちゃに爆撃して戦意を挫いたのち、息つく暇もなく戦車をつらねて攻撃してきた。この立体的な攻撃に対し、我が軍の飛行第五師団は、僅かに二十四機の飛行機があるのみで、うんかのように群がりくる敵機の前には白昼の螢火のような存在であった。

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  1. 2019/09/29(日) 08:07:38|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

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國 乃 礎

Author:國 乃 礎
   綱 領
政官財・癒着根絶
マスコミ横暴撲滅
国賊売国奴殱滅
現行憲法廃棄
日米安保破棄

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