いしずえ

第二巻受難の巻

 日がたつにつれて、戸松は日本国中をおおっているムードの奇怪な威力に圧倒されそうになってきた。

 大衆の中にまじって周囲をみわたすとき、人々はすべて胸をはって高らかに必勝をとなえながら戦争にむかって行進している。

 この真只中にあって、戦争の中止をとなえることは、川の流れを素手でせきとめようとするにひとしい。しかも、この流れは満々としてひろがるナイルの洪水のごとく、流れに抵抗する者を無言のままおだやかに包みこんでおし流していく力をもっていた。

 今、日本には世界とか人類とか、アジアとか包含する立場にたった理性はない。あるのは民族の感情だけであった。

 しかも、その感情は、日本のアジア、日本の世界をめざしてもえつづけているのであった。愛国心という大らかで素朴で高邁な精神も、敵にたちむかうための悲壮な覚悟の精神に圧縮して考えられていた。

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テーマ:このままで、いいのか日本 - ジャンル:政治・経済

  1. 2015/12/23(水) 10:08:44|
  2. 永遠の道 戸松登志子著

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國 乃 礎

Author:國 乃 礎
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