まあ、これだけあれば、新聞代を払って、配給のメリケン粉を取ることができる。下駄屋の狡さをはかるよりは、むしろ天祐と思うべきだ、わたくしは感謝してその金を受け取った。
家主の宮崎綾野女史と松本蔵次氏が連立って訪ねてきたのは、それから半月ほども後のことであった。
松本氏は門を入ると、直ぐに真新しい切口を見せた桐の切株を発見した。
「おおっ」
彼は足を止め、目を見張った。
(43 43' 23)
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テーマ:このままで、いいのか日本 - ジャンル:政治・経済
- 2022/11/25(金) 14:03:06|
- 永遠の道 戸松登志子著
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