この傾斜の部分は、庭の約半分の五六十坪ほどの面積で、小路を挟んで茶の木や雑多な灌木が茂り合い、枝と枝とを絡ませ、葉と葉を重ねあって、武蔵野の自然のままを再現していた。
傾斜の下に平らに広がっている五十坪ほどの土地には、独りで生い出た南瓜や薩摩芋の蔓が、自由奔放にうねりまわり、自由権を誇示するかのように分厚い葉を一面に敷き並べていた。
(43 43' 23)
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テーマ:このままで、いいのか日本 - ジャンル:政治・経済
- 2023/01/29(日) 15:44:25|
- 永遠の道 戸松登志子著
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